第2話

久しぶり…………
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2018/01/11 10:55
「よっ!」て言えよ早く。あの頃みたいにさ。
車窓透けた僕の頬は紅く染まっていた。
こんなにも君を見つめているのに、君は気づいてくれない。
でも僕は綺麗になった横顔を見つめる事しか出来なかった。

高校生の時の僕らは、いつだって手を繋いで
「めっちゃ幸せ」なんて笑いあってたよね。

そんな事もあったな、なんて目を閉じて
思い出に浸っていた。

そんな時、電車のドアが開いた。

……ねぇ、まだ君の事が好きなんだ。

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