第14話

11個目の星
28
2018/01/20 23:11
パタン、とドアの閉まることが響く。

あぁ…、心配かけちゃったな。

「あれ?あの人帰っちゃった」

ドアを見つめていると、急にイブが現れた。

ずっとみてたのかな。

でも、そんなことよりも気になることがあった。

「イブ…なんで泣いてるの?」

彼女水色の瞳には、うっすらだけど涙が残っていた。

「さっきまで笑い転げてたから?だって貴方たちおもしろいんだもんw」

そう言ってイブは軽く笑った。

そうだ、イブがいるならちょうどいい。

「ねぇ、麗のこと本当に好きなの?って聞いたでしょ?」

「それが?」

「私、もしかしたら本当は麗に恋なんかしてないのかもしれない。でも…」

馬鹿らしいって思うかもだけど、どうか聞いてほしい。

「私は、麗がすき。」

きっと私の答えはこれだ。

「人ってほんっとわけわかんない」

「麗に辛い思いをして欲しくないの。だから!」

私はイブに押しいった。

水色の瞳をじっと見据える。

イブは、このままだと、麗も苦しむことになるって言った。

そんなの、嫌だ。

「未来、私たちに起こる不幸なことを何か教えてほしいの。私で止められるものなら自分で止める。」

ねぇ。イブ。

貴方、未来が見えるんでしょう?

イブの口角が、スッ、と上がった。

「いいよ、じゃあ教えてあげる。面白そうだしね。」

「ほんと!?」

「でも、私が教えるのはヒントだけ。答えは自分で見つけなさい。その方がぜんっぜんおもしろいし」





「いい?よく聞いて。ヒントは……













…眠れる森の魔女。」

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