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第4話

3個目の帽子
「あれ…飼い主さん?」

私の目にうつったのは、

いつかの青春時代に、

私がまだ音楽をしていた時に、

1番親しかった先輩

「向葵先輩じゃないですか!覚えてますか?」

ぱちっと目が合う。

相変わらず綺麗な瞳をしていた。

「………」

あ、あれ…

もしかして、人違い?

いやいやいや、違う、本人だよ。

忘れられちゃったのかな

「ごめんごめんwそんな顔するなよ。ちゃんと覚えてる。」

『杜』

そう彼は呼んだ。

あー、懐かしいな。

彼は、私の高校の音楽科の先輩、久良伎 向葵(くらき あおい)。

とっても面倒見が良くて優しい先輩だったことを覚えている。

「先輩、」

言葉を続けようとしたところで、遮られた。

「もう高校生じゃないんだしさ、その先輩っていうの外していいよ。」

「え…じゃあ、、向葵…さん」

「ん?」

「こんな所で何してるんですか?」

すっかり存在を忘れていたねこちゃんは、向葵さんの足元でゴロゴロ転がっている。

「あー、こいつに餌やりに来たんだよ」

そう言ってねこをなでた。

そうか…、向葵さんが世話をしてたんだ。

しゃがんで餌をあげている向葵さんのの隣で私も肩にかけていたカバンをおろし、しゃがんだ。

「ねこ好きなの初めて知りました。」

「そういえば言ったことなかったな。というかお前が人に話す隙を与えなすぎなんだよ。喋り出すとあの曲がかっこいいだとか、ここのキーが〜、とか。」

「失礼ですね。違いますよ。向葵さんの口数が少なすぎるんです。」

そういうと、彼は笑った。

なんだか、高校生に戻れたような気分だ。

「お前は?」

「え?」

「お前はどこか行こうとしてたんじゃないのか?」

「あぁ、ここで乗って帰るんです。じゃあ私そろそろ帰りますね」

そう言って、駅に駆け足で入ろうとした所で、呼び止められた。

「おい、カバン忘れてるぞ」

…あ。

「すみません、ありがとうございます」

ほんと、このボケた性格をどうにかしたい。

そう思いながら、向葵さんからカバンを受け取ろう手を伸ばした。

向葵さんの指先に軽く触れた瞬間、頭がぐわん、とゆれる。

あまりに急なことで、思わず頭を抑えてしゃがみこんだ。

ノイズが、頭の中を走る。

脳内に直接風景が映し出されているようだった。

そこには、2人の人がいた。

1人はベットに横たわっていて、

もう1人はその人に向かって必死に手を動かして…




そこまで見えた所で、それは急に見えなくなった。

なんだったのだろう。

右手で頭を抑えながら、立ち上がると声が聞こえた。

「あーあー…。とうとう見えちゃったか。ごしゅーしょーさま♡w」

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りんごあめ
りんごあめ
りんごあめです!よろしくお願いします。}m(_ _)m 好きなものは ・おそ松さん ・ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。 ・カゲロウデイズ ・ナカノヒトゲノム【実況中】 ・銀魂 ・ボカロ ・そらまふ ・うらさか ・天月 ・浦島坂田船 ・96猫 ・クプラ ・あるふぁきゅん+a ・伊東歌詞太郎 ・夏目友人帳 ・蛍火の杜へ ・妄想 ・殺伐シェアライフ ・君の膵臓をたべたい ・殺戮の天使 などです。}(*゚▽゚*) この中で最近ハマってるのは ・歌い手 ・殺戮の天使 ですね}+゚。*(*´∀`*)*。゚+ あ!ちなみに永遠のcrewで、坂田家です!! 吹部でクラリネット吹いてます。♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ お話できたら嬉しいです。
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