第38話

思い出
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2018/04/04 10:41
瞬
お世話になりました
お母さん
お母さん
いーえー、またいつでも遊びにきて
ちょうだいね
瞬
はい
あなた

プレゼントもありがとう!

お母さん
お母さん
直接渡せるなんて思ってなかったわ
....また春にね
あなた

うん、!

お母さんの言葉に、私の返事は少し間を置いた。
まだためらいがある。けど。

ちゃんとここに戻ってくるよ
瞬
それじゃあ。
あなた

ばいばい!

お母さん
お母さん
それじゃあねー!
扉が閉まり、私たちは歩き出した。
あなた

短かったね、この2日間

瞬
お母さんにはありがとうなんだけどさ。
あなた

ん?

瞬
俺もうちょっと2人でいたかったな
あなた

え!?

瞬
春からまた離れるんだもんなー....
瞬くんも少しは寂しいって思ってくれる?
瞬
その間にいっぱい思い出作ろう
あなた

うん!

私はすごく寂しいよ
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美空
美空
転校することになった!?
朝日
朝日
なんで?
あなた

1人で東京に出てきちゃったから、
親が寂しいって。

瞬
お父さん、昔から体弱いらしくて。
そうだよな?
あなた

うん、家族との時間も大切にしたいなって

奏耶
奏耶
そっかー....
あなた

うん、急にごめんね

美空
美空
寂しいよー> <
朝日
朝日
まああなたちゃんが決めたことなら
俺らはなにも言えないけどねー
奏耶
奏耶
いっぱい遊びに行こ!
朝日
朝日
俺も女の子との約束全部断るわー
あなた

え!?そこまでしなくても...

朝日
朝日
あなたちゃんの方が大事
瞬
...お前はもともと遊びすぎなんだよ
あなた

みんな..ありがとね

こんないい友達を持てた私はやっぱり幸せ者だな。
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それから私たちは、遊園地や水族館、
夜に学校に忍び込んだり。

色んなことをした。

時の流れは風のようで。
いや、風よりも早い音のようで。
すぐに過ぎて行った。

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