お母さんの言葉に、私の返事は少し間を置いた。
まだためらいがある。けど。
ちゃんとここに戻ってくるよ
扉が閉まり、私たちは歩き出した。
瞬くんも少しは寂しいって思ってくれる?
私はすごく寂しいよ
____________________________________
こんないい友達を持てた私はやっぱり幸せ者だな。
__________________________________________
それから私たちは、遊園地や水族館、
夜に学校に忍び込んだり。
色んなことをした。
時の流れは風のようで。
いや、風よりも早い音のようで。
すぐに過ぎて行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。