第35話

場所
907
2018/03/26 10:53
そして、当日を迎えた。

10:00集合。
張り切っちゃって7:00に起きたから、
服も髪もバッチリだ。
あなた

あ、瞬くーん!

瞬
おはよ
あなた

おはよー!

瞬
荷物貸して?持つよ。
少し大きな私のカバンを瞬くんはひょいと持った。

中には、着替え類が入っている。
美空ちゃんが、
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美空
美空
それは勝負用を準備しないとね。
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ってニヤニヤしながら言ってたけど、
私別に何とも戦わないし意味わかんなかったから
お気に入りの服で来た。
あなた

ありがとう!

瞬
ん。なら行こうか。
どこに行くかはまだ知らされていない。

どこなんだろうな....
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瞬
あ、動いた。
新幹線の揺れを感じた。
3時間くらいだっけ。少し眠れそう。
瞬
肩借りていい?俺昨日眠れなくて。
あなた

え?大丈夫?

瞬
うん。
...楽しみすぎてさ。
あなた

...!
わ、私も!!

瞬
ふぁあ...((あくび
あなた

肩、いいよ?

瞬
まじで、ありがと。
あなた

うんっ

頭が乗っているところから、じんわりと熱を持った。


私も眠たくなってきた.....
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瞬
こちょこちょこちょ...
あなた

うわぁぁああ!!なになに!?

瞬
起きた。おはよ笑
あなた

私寝てた?

瞬
うん、俺の肩枕にして。
!!
なんてこった!!
あなた

ご、ごめんー、貸してあげるとか
言ってたのに結局借りちゃった

瞬
俺ちゃんと寝れたから。大丈夫だよ。
ていうか、もう着く。
あなた

本当?

私は帽子を深くかぶってドアが開くのを待った。
瞬
絶対びっくりする笑
そう言われた瞬間ドアが開き、辺りを見回した。
あなた

え...!!ここ!!!

瞬
地元。俺らが出会った場所。
あなた

うわぁ...!懐かしい!

瞬
俺の方が懐かしいよ笑
マジで久々だなー
まさか。
瞬くんとまたここに来れるとは思ってなかった。
瞬
ほら、行こ。


着いた頃には夕方で。
都会とは違って、遮るものがない空を見上げた。
あなた

空気美味しい。

生い茂る木、鳥の鳴き声、風の音。
瞬
俺空気の味わかんないんだけど。
美味しいの?ここ。
あなた

私も味わかんないけど笑
こういうところきたらそう感じる。

どんどん潮の匂いがして。
瞬
海。サンセット綺麗でしょ絶対。
よく小さいからみんなで遊んだ砂浜だ...!

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