このゲームの真実を言えば...
だが
その代わりに私が殺されてしまう。
私は窓を見た。
すると校庭で誰かが逃げているようだった。
ザカオだ。
もうピエロとの差はあまり無かった。
するとピエロは胸元のポケットから
何かを取り出した。
それは一瞬光った。
ナイフだ...
ザシュッ...
ピエロがナイフを振りかざせば
ザカオの足にヒット。
それにびっくりしたザカオは
コケて転んでしまった。
グサッ...
ピエロはナイフを高く振りかざし
頭に刺した。
ザカオは倒れ、頭から血を垂らした。
捕まれば瞬殺...
ピエロはこっちを向いた。
いや、気のせいだろう。
私はこのゲームの標的ではないのだから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!