前の話
一覧へ
次の話

第14話

.
391
2018/01/27 10:17
今日は月曜日。























本当なら、学校に行かなくちゃいけない。





















だけど、制服も何もない私は学校に行くことができなかった。




















「俺も今日は休むから、服でも買いに行こう。平日だから人少ないし」






















吉岡先輩のその言葉に頷き、私は母にLINEを送る。




















そして荷物をまとめるために、一旦家に帰ることにした。


















「もしもし?…… 俺今日学校休むね。… まあ、そんな感じ」












吉岡先輩に "行ってきます" と伝えようとしたら











誰かと電話をしていた。















だから吉岡先輩の肩をトントンと叩き、口パクで伝えることにした。























( い っ て き ま す )





















玄関へ向かおうとすると、後ろから腕をつかまれた。


















吉岡先輩はまだ電話中だ。













「… え、もうつく?… じゃあおりとくわ」














私はそのまま、吉岡先輩に手を引かれ





















マンションのロビーへ連れて行かれた。























自動ドアの向こう側に、赤い車がとまっているのが見えた。



プリ小説オーディオドラマ