どうやら、2人によると、私はこれまで生きてきた生涯の中で魔物に出会ってしまっていたらしい。
けれども、その魔物は私を食す事は無かったものの、軽く力を使った。
そのせいで私はその魔物の魔力が少し体内に残っている影響で、
聖水の清めどころか身体が拒否反応を出すようになっているらしい。
しかも、かなり強い魔力が残っているので、接触したのは、かなりの上級の魔物だと言われた。
体は人間そのものなのに、聖水に対して魔物と同じ反応を出してしまう…私はどうやら極めて珍しい"デオデット"となってしまったらしいのである。
私は両手を眺めていた。
今でも夢のようで、正直信じられない。
しかも、この学校の半分以上が魔物だなんて。
私はただでさえ、短い時間しか持ち合わせていないのに、
憧れのお城に住めるようになった、と思えば、
ここは魔物との共同住居…聖水の清めをして、魔物から触れることを許さない体であればいいが、私はもはや論外ではないか!!!!
更に美味しいって!!!!
結局、校長先生とベルナルドさんは私に明日から初日として学校に行けばいい、と言って、今日は休む事になった。
まぁ、昨日、あんなことがあったから、しょうがないとは思うが、やはり、
(なんか…なんか…)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。