第14話

赤 と 明 と 紅.
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2018/02/11 21:22
再度、エドワードは私に顔を向け、「痛かったよね〜、無理に聖水とか触らない方がいいよ。」と、今度は共感と助言を言い渡してきた。
リスター・ルクワーナ校長
それならばそれで、ちゃんと彼女にご自分の体の事をしって貰わなけれ
エドワード
あーぁ、うるさいな〜。
エドワードが面倒くさそうに目を閉じる。
「はぁ。」とため息をひとつつくと、もう1度目を開いた。
けれど、その目はさっきの様な茶色い目ではなかった。
赤く、明く、紅い。見たことのない目だった。
と、校長先生の動きが止まる。
口をぱくぱくさせて、私を横目でみる。
リスター・ルクワーナ校長
に、げ…。て…。
あなた

え、?

エドワード
ねぇ〜、デオデットちゃ〜ん。
私が思わず校長先生の体に近づいた背に、エドワードが話しかける。
エドワード
この部屋さ、結界が張ってあってさ〜、僕じゃ中に入れないんだよね〜。ちょっとこっち来て。(ニコッ)
あなた

あなたって、どういう?ん?人間ですよね?(笑笑)

私は質問して、いつもの調子でエドワードに近寄ってしまった。

『グイッ』

右腕を掴まれ、引っ張られる。
耳がエドワードの口元まで引き寄せられた、その時に私の耳に囁かれる。
エドワード
いい子だね。

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