第82話

雰囲気 と 頬.
315
2018/03/25 14:19
レオがくるりと振り向くと、フードを被ったまま近づく。
私がゆっくり体を起こすと、レオは不機嫌な雰囲気を漂わせていたのを初めて感じる
あなた

えっと、レオ…?

レオ
私の前でしゃがむと、私の頬に手を添えた。
あなた

?!

レオ
本当に…なんなんだ…
レオのその先の言葉が気になった。
あなた

レ、オ…?

私が名前を呼んだ瞬間、レオの目が赤色に変わったのが分かった。
でも、ものすごく弱い瞳。
レオ
人の気も知らないで…
あなた

ごめん、

私はレオに目を合わせようと試みるが、レオは初めて喋った時と同じで、目を合わせようとはしてくれない。

でも、きっと、
レオ
?!
こうすれば、
あなた

ごめんね、レオ。

レオが目を合わせてくれると思ったから。

私がレオの頭にかかったフードに手をかける。
そして、そっと後ろへ。
レオ
レオの黒髪が見えた所で、レオが私とやっと目を合わせた。
すぐに視線は下を向いてしまったけど。
でも、私の頬から手は離さなかった。
レオ
…話、あるって言ったよな。
あなた

うん。

レオ
俺と、
あなた

うん。

レオ
契約するか?
あなた

………はい?(笑笑)

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