ガタッ
目の前には女子に囲まれる明人くん。
意外に人気あるんだなー。←失礼
何なの、何でめっちゃ笑顔なの。
…変な人。
そんなに女子に囲まれるのが好きなのか笑
カラオケ…。
ホントは帰りに行っちゃダメなんだけどね。
私は知らなかった。
そのあと明人くんが好きな女子が何を言うのか。
私のクラスにこんなのがいたなんて。
彼女とかできたら傷つけそう。←失礼
──── ガラッ
──── ガラッ
明人くんの笑顔は取ってつけたような笑顔。
何で笑ってるの。
ケガしてるのに。
チャラ男くんはいつもそんな笑顔じゃなきゃいけないの?
そんなの…。
私は思いっきり明人くんの両方の頬をつねった。
何か、ホントの笑った顔をしないからムカついたんだ。
みるみるうちに明人くんの顔は真っ赤っかになった。
つねられて喜ぶイコールまさかのドM?笑
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【 悠貴side 】
──── ガラッ
俺は扉の前の廊下で立ち尽くした。
何であなたは気づかないの。
明人はお前に気があるんだよ?
扉の奥でそんな会話が聞こえる。
…ホントはもういいとか思ってない。
思うわけ…ない。
反射的に心にもない事を言ってしまった。
どうしたらいい?
俺はあなたが好きなのに、。
今は「明人」って単語を聞きたくないんだけど。
は…。
あなた、そうなの?
明人が…
…好きなの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。