第10話

一難...?
1,601
2018/01/18 11:21







『...っ』






目の前の光景に息を呑んだ。

中、高と男と関わることがほとんどなかったせいか。






藤「涼、どうした?」





『え、あ、なんでもない。』






ふいっと藤ヶ谷さんから顔を背けた。

この人、なにか探ってくるような気がして苦手。












『...うわ』







校舎内では5、6人のチャラチャラした男が地面に座ってガムをくちゃくちゃ噛んでいる。

横通るのやだな...






「こら、見んな。」




『え』






ほっぺたを掴まれて目を合わせないように顔の向きを変えられた。

...びっくりした、玉森さんか。







「絡まれたらすっごいめんどいからね。」





『そうなんだ』






なるべく目立たないようにその場を過ぎた。







藤「わた、やっぱあいつらおかしいよね」




横「それ俺も思ってた。」




藤「涼もいつもより冷たいし。」




横「今日、涼と玉の部屋行ってみよ。」







そんな会話をしてたなんて知らずに。





プリ小説オーディオドラマ