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涼「ほんとお前あなたにメロメロじゃん、ウケるわ笑」
「は?うるさい。」
売り言葉に買い言葉で間にもは入れずただオロオロする自分
涼「でもまあ最高の誕生日プレゼントだろ?」
「...それは、ありがと」
照れたように言う裕太君とドヤ顔のお兄ちゃん。
...待って?誕生日プレゼント?
『今日、誕生日なの?』
「え?まー、うん」
全身に冷や汗と、じわじわと涙が出てきそうで堪えた。
『なんで言ってくれなかったの!?』
「や、ごめん。そんなに誕生日気にしてなくて。」
涼「それにあなた、もう誕生日プレゼントは俺が渡したぞ」
『...なにを?』
涼「あなた自体。
玉が中学時代から好きだったらしくてさー?仕方ねーから会わせてやったのよ!」
「おい、涼!!まじでシメる!」
涼「もー!まあ5分したら戻ってくるわな」
そう言って気を使ってくれたのか出ていったお兄ちゃん。
その後ろで赤い顔を隠している裕太君。
『ええと...実はね。』
「ん?」
『私も裕太君と同じように、好きだったよ。』
そう言うと、裕太君は史上最高に顔を赤くして、
とても幸せそうな顔をした。
ーENDー
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。