第3話

5秒
1,844
2018/01/14 03:57








とりあえず荷物を片付けてどうしようか立ったまま考える。







...お風呂はどうするのか。

寝る時にはウィッグ外したいし。







一応兄から玉森という人の話は聞いてたけどあくまで抽象的にだ。

危ない男だったらどうしよう?








ついに、ガチャっと部屋の戸が開いた音がした。








「涼、早いね。来んの。」





『あ、ああ。』








そう言って振り向いて玉森さんの姿を目に入れた。

...とんでもないイケメンが来てしまった。








「...!?」







玉森さんは驚いた顔でこっちを見ると荷物を降ろしてズカズカと目の前まで詰め寄ってきた。


自分の顔の横にバンッと手をついて、世にいう壁ドンをした。



















「...君、誰?」





『え、』








あれ?会って5秒で気付かれて壁ドンされてるってどういうことですか?




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