なんだかんだ電話が切れると今日の疲れが一気にどっと来てベッドに寝転んだ。
このまま寝そうかも。
「あともう少しで夜ごはんだから寝ないでね」
...いやむしろ私があなたの夜ごはんになるんじゃないかってヒヤヒヤしてるんですけどね。
瞼の重さを感じながらもそんな事を思った。
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千「おーい!涼なんで寝てんだよー」
二「しかも玉のベッドで!!」
騒がしい声が聞こえて会話も右から左へ聞き流してるけど玉森さんのベッドで寝てるのは聞き流せない。
むくりと体を起こして反対側のベッドに入ると足元が沈んだ気がしたその瞬間。
『ぎゃっ!!!』
男2人が私の体にめがけてダイブしてきた。
横目に見えた玉森さんは止めに入るも遅かったみたいだ。
千「起きろー!!」
二「くすぐれ千賀!!!」
『ぎゃあああああああっ!!!!』
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『はぁ、はぁ、...』
散々くすぐられた後は脱力状態で、逆に犯人である人達はぺかーって効果音がつくくらい楽しかったのか爽快そう。
二「次、ミツと宮田の部屋行こうぜ!」
そう言って嵐のように去っていった。
くすぐっただけで何しに来たのあの人たち...
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。