翌朝、5時。
「ふぁぁ…良かった、寝坊せずに起きれた……」
私は目を擦りながら着替えを始めた。
動きやすい服にしようと思って、とりあえずトレーナーとぴたっとしたスパッツの上にスポーティーなスカートを合わせてみた。うーん、これならキャップがあってもいいかな?
考えているうちに時間が経っていたようで…
コンコン。
シルク「おーい、あなた?起きてるかー?」
モトキ「俺ら準備出来たんだけど、どうかなー?」
あっ、やばっ。
あなた「起きてるよー!もうすぐ終わるから、ちょっと待って!(汗)」
ンダホ「はーい!」
急がなきゃ!!
ガチャ。
あなた「お、お待たせ…!ごめんね。」
5人(可愛い……!!)
あ、あれ?私の事をじっと見て…やっぱり皆怒ってるかな……
あなた「あ、あの……本当にごめん…ね?」
ぺけたん「ああ、いやいや!全然怒ってないから!それじゃ、行こう!」
マサイ「朝飯は適当にコンビニで買う事にしたから、用意は必要無いぜ!」
あなた「うん、ありがとう!」
もしかして、気を使ってくれたのかな?
今日の運転はぺけたんがしてくれるらしい。私は中列の真ん中だ。助手席にはマサイがカメラと地図を持ってスタンバイしていて、中列にはシルク、私、モトキの順で座っている。そして後列の真ん中にはンダホが座っている、という席順だ。
ンダホ「あなた、からあげクン一個食べる?」
後ろからずいっとからあげクンを持った手が伸びてきた。
あなた「えっ、いいの?ありがとう!」
私はひとつ摘んで口に入れた。
美味しい……
その後も、シルクがお喋りしてくれたり、モトキとSwitchで遊んだり、マサイのカメラに写ってみたり、BGMでぺけたんと歌ったりと、まるで遠足の様な楽しい移動時間を過ごした。
―――――――――キリトリ線―――――――――
皆様こんにちは。小桜です。
今chapterから最後に私からちょっとした事をあとがきとして書かせて頂く事にしました。どうでもいいという方は、飛ばして頂ければ結構です。本編とは何ら関係ありませんので…
まず、今回一連のchapterにはダーマとザカオは登場致しません。ダーマ、ザカオ推しの読者の皆様、申し訳御座いません。
ですが、その後のchapterでセカンダリとしてダーマ、ザカオ、あなたの3人のchapterを出す予定なので、どうかご安心を。
では、また次回お会いしましょう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。