第21話

chapter19 ンダホの夢
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2018/01/28 14:08
グウウウゥ……
あなた「あれ、ンダホお腹空いたの?」
ンダホ「あっ、あなた!そうなんだよー。」
俺は、丁度セカンダリの編集を終えて堕落しているところだ。
あなた「そろそろお昼だもんね。私、何か作ろうか?」
ンダホ「えっ、まじで?やった!」
あなた「うん、任せて!」
よっしゃー!あなたの手料理!しかも俺の為に!そう考えたら、益々食欲が湧いてきた。
あなたは髪を軽くまとめて、モスグリーンのエプロンをつけた。パーカーの袖をまくり、よしっ、と意気込んでいる。
いやはや、サービスショット、有り難き。
ほんとに可愛いな……。
あなた「何が食べたい?」
ンダホ「あなたの作るものなら、何でも!なるべく沢山ね!」
あなた「うーんと…じゃあ、カレーを沢山作るね!」
ンダホ「やった!楽しみにしてる!」
あなたはにっこり笑って台所に姿を消した。
思わず笑みが零れる。他のメンバーには悪いけど、抜け駆けだ!

暫く経つと、スパイシーな香りが俺の鼻を刺激した。それに被さるように腹が大きな音を立てる。
あなた「もう少しだから、机を片付けて待っててねー!」
ンダホ「はーい!」
楽しみだな〜!

そして、深皿に並々と注がれたカレーを持ってあなたは戻って来た。
あなた「お待たせ〜」
ンダホ「うわぁ…!美味そうっ!」
あなた「たーんと、召し上がれ!おかわりもあるからね!」
ンダホ「っしゃ!いただきまーす!」
木のスプーンですくい取って口に運ぶと、ピリッとしたスパイスの香りが鼻に抜け、その後に野菜の甘みが口いっぱいに広がった。
ンダホ「んま……っ!!」
俺はコメントするのも程々に、ひたすらカレーにがっついた。
あなた「まっ、まあまあ、カレーは逃げないから落ち着いて!(笑)」
ンダホ「だって、美味いんだもん!」
あなた「気に入ってもらえて、良かった♪」
俺はあっという間に鍋の中のカレーも全部食い尽くしてしまった。
ンダホ「はーっ、美味かった……」
あなた「あははっ、それは良かった!」
ンダホ「あのさ…あなた……」
急に鼓動が早鐘の様に鳴り出した。
あなた「ん?どうしたの?」
ンダホ「また、俺の為にご飯作ってくれる?」
一瞬キョトンとした表情を浮かべたが、直ぐに花の様な笑顔に戻った。
あなた「うん、勿論!だって……」
あなたは一瞬俯いて、頬を赤らめた。
あなた「ンダホは全部綺麗に食べてくれるし、それに、それに……私、ンダホの事好きだもん!///」
ンダホ「……えっ、俺!?///」
コクリ、と頷くあなたに嘘は見受けられない。
ンダホ「お、俺も!あなたもあなたが作るご飯も全部好き!」


シルク「うぉぉぉぉい!!ンダホぉぉぉ!!」
あれ……シルクの声……
モトキ「おっきろぉぉぉ!!」
あなた「もしもーし!おはよー!」
モトキとあなたの声?
ンダホ「ふぁぁ……?」
なんだ、夢か……
ンダホ「カレー、食いたい……」
シルク「おいこいつ、まだ寝ぼけてるぞ!w」

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