―――シルク宅
きっとマサイにあとからなんかされるだろうな...
―――寝室
シルクは布団に寝転んだ。
と言えば寝転びながら横を叩いた。
私はそっとそこに寝た。
するとシルクは私に毛布をかけた。
にかっと笑えばシルクは私の頭を撫でた。
ちょっと嬉しかった。
シルクはちょっと起き上がれば
私に近づいた。
右側を向くとシルクの胸元が近くにあった。
私は恥ずかしいあまりに逆側を向いた。
首元に違和感がすると
私はビクッとした。
と同時に私の腰らへんから手が出てきた。
ごつくて太い指...シルクの手だ。
出てくると同時に私をぎゅっと抱きしめた。
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その言葉は、鮮明にはっきりときこえた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。