第7話

いつもと違う様子 ※テオside
1,432
2018/01/20 19:52
もち
うわ、やっべ!気付いたらすでに朝になるやん!!
みや
ほんとだ!!
テオ
もうねおちゃん寝ちゃったしね?笑
俺らもそろそろ帰る?
みや
え?俺ら二人は泊まってくよ?
もち
テオくんも泊まっちゃえよー
多分ねおちゃん良いって言うよ??
テオ
あー…俺はやめとくわ!
充分楽しい時間を過ごした後、
俺は、二人と別れた。

ねおちゃんの家を出る。
冬だからか朝方なのに外は薄暗い。
薄暗い道を少し早歩きで、俺は藤枝の家に向かった。
早歩きで来たせいか少し息が上がる。
息を整えながら俺は家の中に入った。
テオ
お邪魔しまーす…
藤枝はもう寝てると思い静かに家に入る。
するとそこには、冷えピタを貼った藤枝がソファに座っていた。
テオ
あれ、起きてたの?
じん
うん
テオ
具合、どう?
じん
もう大丈夫
スマホに目を向けて、俺の方は一切見ずに淡々と告げる藤枝。
テオ
あ、えっと…
じん
もう帰って良いよ
テオ
え?
じん
だから、もう具合もだいぶ良くなったから帰って良いよ
テオ
え?あ、りょーかい…
なぜかその時、俺はここに泊まりたいという言葉が言い出せなかった。
それがなんでかというと、藤枝の雰囲気がいつもと違っていたから。

何もかも捨てたような、暗い目。
希望なんてもの信じてないようなオーラ。

今の藤枝にはあまり近づきたくなかった。
俺は無言で外に出た。
次の日から、俺と藤枝の交流は一切なくなった。

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