第6話

☔🌧
232
2020/06/20 06:00


ある雨の日






















私は外を歩いていた























傘をささず




















頭からびっしょりと濡れて



























今日、私の全てを終わらせるために




















???
ねぇ、僕と少し話さない?
あなた
………………え?













そんな時




























君が話しかけてくれたんだ












こ ろ ん
僕は『ころん』
君は?
あなた
私は…………あなた……
こ ろ ん
あなた……いい名前だね!!
あなた
あり…がとう……













久しぶりに人と喋った





















いつぶりに話しただろうか

























いつぶりに声を発しただろうか





















いつぶりにこんなに暖かい人と喋っただろうか
























私と君は雨宿りできそうなお店の前に向かった。






















周りには人が誰一人居らず





















お店も今日は閉まっていて
























私と君だけのようだった


















こ ろ ん
君はどうして傘をさしてなかったの?
あなた
……めんどくさいから
こ ろ ん
風邪ひくよ?
あなた
いいよ……
もうそんなの私には関係ない
こ ろ ん
なんで?
あなた
今日、私の全てを終わらせるから
こ ろ ん
…………………ねぇ、雨は好き?







君はそんなことを聞いてくる

















そんなの答えなんて1つ
















あなた
雨は嫌い…
こ ろ ん
どうして?
あなた
だって雨は、じめじめするし、濡れちゃうし、気分が上がらない。
あなた
それに……










お父さんとお母さんを奪ったから




















友達を、親友を奪ったから
















私を孤独に………………



















こ ろ ん
そうかな?
こ ろ ん
僕はこう思うけどな___
あなた
え……?




君は、私の方に向き直った。




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