第48話

第47話
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2020/11/03 05:55
気は乗らないが。
悠佑
え、蒼が?
蓮斗
そう。仕事の後、一緒にって
先入観だけで人を判断しては行けないから。
悠佑
蓮斗が良いなら俺も大丈夫!
朝の件を高田に伝えると、あっさりOKしてくれた。
蓮斗
了解、伝えとくな
悠佑
よろしく!
..............と言う訳で。
おお...ここが先輩たちの行きつけ.....
珍しく定時に間に合った高田と、珍しいメンバーを加え。
悠佑
お前こういう所あんまり来ないんだろwww
え、何で分かったんですか
会社から10分程の、居酒屋に来ているのだが。
蓮斗
...同性と飯行ってるイメージが無いからかなw
何となく、蒼は浮いて居る。
褒められてる気がしないです
悠佑
褒めて無いからな?
えぇ.....
この騒がしい空間と、
蒼のフワフワとした雰囲気が何ともミスマッチだった。
蓮斗
とりあえず何か頼むか。どうする?
そして、不安要素が。
悠佑
んー...俺、中ジョッキで
蓮斗
いつも通りだな。蒼は?
居酒屋の事を知らなそうな後輩。
何ですかその目...ww
ビールくらい知ってますからねw
蓮斗
他には?
何とか中ジョッキ位は知っていたようだが。
えー...っと、シャンパンとか?
悠佑
ねーわ、そんなん。どこぞのお坊ちゃまだよw
他は予想通りだった。
蓮斗
...そうだと思ったよww
俺が適当にチョイスするな、すみませーん
ダラダラと絡む2人を放って、店員を呼ぶ。
蓮斗
中ジョッキ3つと...
あと焼き鳥の盛り合わせ...冷奴も3つで
店員
はーい、少々お待ち下さい!
注文を終えると、蒼が口を開いて。
あの、先輩
蓮斗
.........ん?
ここに来た目的を話すんだなと察した。
ずっと、聞きたかった事があるんです
場の空気が、変わる。
先輩って、どうして恋愛しないんですか
蓮斗
.....っそれは.....
いつかは触れられると思って居た事。
悠佑
蓮斗。話したくなきゃ話さなくても...
困ったようにアタフタする同僚を目で黙らせてから。
モテるし、告白されてるのも知ってます。
全部断ってるって言うのも。
蓮斗
.......広まるの早いな...
素朴な疑問に苦笑を零す。
先輩、めちゃくちゃ競争率高いですからw
悠佑
.......俺は?
...ノーコメントで
悠佑の気遣いが、ありがたかった。
悠佑
おい!!ww
だからこそ、2人には話すべきなのかも知れない。
蓮斗
分かった。良いよ
俺の、昔話を。
...........!!
悠佑
え、いや...無理強いは...
彼女の話を誰かにするのは、久々で。
蓮斗
.....独り言だと思って聞いて欲しい
もう既に泣きそうだけど。
.........................
悠佑
.....分かった
コイツらに話しても良いよなと心の中の結唯に呼び掛けて。
蓮斗
...ずっと、好きな人が居るんだ
ゆっくりと、話し出した。

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