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第3話

Two
72
2021/03/15 13:00
2人で横並びして歩いても余裕のある廊下には


金と藍で構成されたカーペットが敷かれ 、


壁にはブラケットシャンデリアが均等につけられ


廊下を明るく照らしていた。


少女は高級感漂う廊下を男と手を繋ぎ歩いた 。


高級ホテルみたいだけど … ここは何処でしょう ?


少女が男に手を引かれ物珍しそうに


辺りを見渡しながら廊下を歩いていると


気付けば男は左手で大きな扉を開けていた。


開いた先には長い机と椅子が置かれ 、


美味しそうな匂いが部屋中に広がってる。


いい匂い … もしかしてこれが噂の朝ご飯の匂い ?


『 おはようございます 。 お父様 』


男は少女の手を繋いだまま長い机の先で


静かに座る若い男の近くに行くと挨拶をした 。


お父様 !? この男の人の ? お … お若い … !


『 おはようノア 。 ティナもおはよう 』


男と手を繋ぎ 、 不思議そうに自分を見る少女に


優しく笑みを見せながら挨拶をした 。


『 おはようございます 』


この人はノアと言う名前なんですね 。


ノアさんとお父様は顔も似てるし髪色も一緒 …


綺麗な緑色の目もそっくり 。 美男親子ですね 。


『 ティナ良かったね 、 コンポタージュがあるよ 』


コンポタージュ !


こんな場所で飲むのはとても美味しそう 。


『 はい ! とっても嬉しいです 』


ノアの父の近くの席に座ると男は少女の前に座る 。


おぉ … ! サラダにパンにコンポタージュ 。


お洒落な朝ご飯だ ! お姫様になったみたい 。


少女はコンポタージュをスプーンで掬うと


嬉しそうに口に入れ味わう 。


『 美味しい 〜 ♡ 』


今の所ずっと幸せ … 転生先の生活も悪くないかも …

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