第7話

ドキドキ
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2020/04/04 11:33
-翌朝。
渉
よっ
(うっ…)
朝からウインクをしてくる。


でも、私は無視。
(朝っぱらから、こいつの顔見るなんて、今日の


運勢最悪だよ…)
そう思いながら、少しずつ離れていく。
渉
華恋
華恋
華恋
ひっ
馴れ馴れしく名前を呼んでくる。
渉
なんで逃げんの?
華恋
華恋
べ、別にっ
渉
あっそ、じゃあ逃げないようにこうしないとな?
そう言ってこいつは、手を繋いでくる。
華恋
華恋
っ///
渉
ははっ、何照れてんの
華恋
華恋
っ、ちがうっ、照れてない
渉
ふーん
華恋
華恋
はっ、離してよ
渉
やだ
華恋
華恋
私もやだ
渉
オレもやだ
全然離してくれる気配がない。
華恋
華恋
なんでこういうことするの…
渉
ん?知りたい?
華恋
華恋
うん
渉
じゃあちゃんとお願いして?
華恋
華恋
え?
こいつは何を言ってるんだ。
渉
教えてくださいって
(なんで私がこんなやつにお願いしないといけな


いの。
そう思いながらも、知りたい気持ちが勝ってし


まう。
華恋
華恋
お、お願い、します…
そう言うとこいつは、私の頭にポンと手を置い


て、
渉
よく出来ました。
と言う。
こんなやつが相手なのに、私はいちいちドキド


キしてしまう。


だってこんなこと、


初めてだから。

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