ー時は過ぎ5月中頃、いよいよ文化祭当日になりました。
理沙は可愛くてモテるけど、すぐ騙されちゃう。だから心配。
どんどん進んでいっちゃう理沙。
(待って理沙っ、早いよ…)
とにかく歩くスピードが速い、、、
なんとか追いつくけど、見失いそう。
その時…
(っ!!なんだろう、なんかすっごく鋭い視線を感じる。気になるけど、気のせいだよね…?)
そして、やっとお目当の店についた。
2人はどんどん会話が進んでいく。
もう、私が入る隙間なんて無さそう…
でも、知らない人と連絡先交換するのは嫌だか
らとりあえず逃げなくちゃっ
あー、呼ばれてたのに逃げてきちゃった。
(ごめんね、理沙。)
お手洗い……どこかなーー?
すると、また
(っ!!さっきとおんなじ視線を感じる。怖いよ。)
そう思いながらも、恐る恐る視線を感じる方を振り向く。
(っっっっっっっっ!嘘っ、、)
どんどんこっちへ近づいてくる
(怖いよ。どうしよう、足が動かない、、)
すると、
予想通りと言うのだろうか、その男は私の前で足を止めた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!