タタタタタッ・・・
ダダダダダッ!!
勿論、帰る家なんて、無い。
私は、ただ無心で走り続けた。
さっきの記憶を、消すように。
『・・・な、何・・・してるんだ・・・?✘✘・・・?』
さっきの光景と・・・頭の中の"過去の記憶"が・・・重なって・・・・・・
タタタタタッ・・・タタ、タッ・・・タッ・・・
ピーポーピーポー・・・
なんだか、どっと疲れた気がするっす・・・
タタタタタッ
あなたside
ここでは、色々な人とすれ違う。
まぁ、"人"って言って良いのか分からない・・・けど。
通りすがりの人の会話を盗み聞きしたところ、その"ヒトではないモノ"は『異宙人』と呼ばれる存在らしい。
宇宙人じゃないのね。
さっき猛ダッシュしたり軽い戦闘とかしたから・・・結構疲れた。
丁度都合良くそこにベンチがあるから、座ろうかな。
さっきから同じような溜息ばっかついてる・・・。
まぁ、溜息しか出ないような事しかまだしてないからね。
───そう、ベンチに座りながらボーッと考えていた時。
いや・・・。
此処は、変に動いたりした方が目立つから。今の、だらーんとしてる体制のまま居れば、きっと目立たない・・・はず。
ダメだ、あの子は鋭い。
早く逃げたいけど足が動かない。
もう・・・警察にでも何でも連れて行けば・・・・・・。
・・・勝手にしてよ・・・。
ピシッパリーン!!
スゥゥゥゥッ(氷が消えてゆく
───カレコレ屋にて
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。