第2話

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2024/05/05 22:23

白石 杏
白石 杏
通り魔ぁ!?


ここは2年A組。
朝の騒がしい教室に、1人の少女の驚く声が響き渡った。

草薙 寧々
草薙 寧々
通り魔って…あの、恨みがない人をいきなり刺したりしちゃうやつ…?
東雲 彰人
東雲 彰人
ああ。その通り魔が神高の近くに出たんだとよ。

その話題を出した張本人__彰人の言葉に目を見開く寧々と杏。
彼女達は、お互いに顔を見合わせてから各々の思いを口にした。


白石 杏
白石 杏
なにそれ、怖すぎでしょ!
草薙 寧々
草薙 寧々
帰り道とかで遭遇したらどうしよう…
白石 杏
白石 杏
というか、その通り魔にあった人ってどうなったの!?


︎ ︎ ︎ ︎ ︎
一命は取り留めたらしいけど、もう一生歩けない状態になっちゃったんだって
︎ ︎ ︎ ︎ ︎
その犯人の目星も、全く付いていないらしい。





暁山 瑞希
暁山 瑞希
怖いよね〜
青柳 冬弥
青柳 冬弥
胸糞の悪い話だ。
白石 杏
白石 杏
瑞希、冬弥!

3人が話している所に、別のクラスの瑞希と冬弥が入ってきた。


東雲 彰人
東雲 彰人
しかも、その被害者はうちのクラスの奴だって話だ。
草薙 寧々
草薙 寧々
え、うちのクラスのって…!
白石 杏
白石 杏
もしかして…


寧々達のクラスに居た、サッカー部の2年生。いつも朝早く高校に来ている彼がまだ来ていなかった。


暁山 瑞希
暁山 瑞希
可哀想だよね、サッカー部のエースだったのに…もう、サッカーも出来ないだなんて…
草薙 寧々
草薙 寧々
酷い……


通り魔というものは、いつ何をするか分からない。
明日は我が身なのだ。
寧々は、1つ上の学年の自分の幼なじみと仲間に思いを馳せた。


草薙 寧々
草薙 寧々
(類と…司、大丈夫かな……)
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