第32話

1,802
2019/05/19 12:13
前の続きです。
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ジミン
ジミン
あいつの居場所なんてここには無いし。
ナム
ナム
夜戦ってるって、なんのことですか?
ゆんぎ
ゆんぎ
この前の夜のことだ。
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その日の夜中、一時くらいに目が覚めてしまった俺は、水を飲みに下へ行った。

階段を降りようとすると、あなたの部屋が明るいのに気づいた。

電気の消し忘れかと思った俺は、少し空いた隙間から部屋を覗いた。
ゆんぎ
ゆんぎ
ッッッ…………。
あなたは起きていた。

机の上にいろんなK-POP雑誌を広げながら、小さなノートに何かを書いている。

よく見ると雑誌の開かれているページは、すべて俺らの特集だった。

スマホからは、「hold me tight」が小さく聞こえる。
あなた

ジミンは、糸目とセクシーと愛嬌。
じゃあ次のライブの衣装はピンクの露出多め。
テテは、四次元とライオンと低音ボイス?
なんかツッコミどころ満載www
じゃあライオンっぽいフードのついた衣装かな。

あなたが考えていたのは、次のライブの衣装だった。

そして衣装が終わると、次はステージのセッティングについて。

ライトの変化やステージの上がり下がりなど、細かく確認している。

俺は不思議でしかたなかった。

いつも夜遅くまで俺らの仕事についてをやってくれている。

毎日あんな酷い言葉とか言っているのに。
あなた

明日は仲良くなれるかな。
ホビたんに日本のいいところを教えようか。

テキパキとした仕事をぼーっと見つめていると、かなりの時間が立っていたらしい。

ベッドに腰をかけて、あなたは呟いた。

大きなため息をつくと、少し涙目になりながら横になる。
あなた

明日は………仲、よく………なれるといい…………な。

眠たそうな声でそうゆうと、すぐに寝息が聞こえてきた。

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ゆんぎ
ゆんぎ
あなたが弱い姿を見せようとしなかったのもある。
けどそれ以上に、俺らが気づこうとしなかった。
ジン
ジン
そんな………。
ゆんぎ
ゆんぎ
今まで楽しく仕事ができていたのも、あなたのおかげだ。
それなのに、ハナが来たら急に空気みたいに扱うとか酷くないか?
グク
グク
まあ、それは………。
ハナ
ハナ
じゃあ、私が来なきゃよかったの?
ゆんぎ
ゆんぎ
そう言ってるわけじゃない。
けどハナだけじゃなく、あなたにもかまうべきだっただろう。
ジミン
ジミン
でもあいつは僕らに関わんないでって。
ゆんぎ
ゆんぎ
もうさ、なんでそんなに鈍感なんだよ。
そんなの強がりに決まってんじゃん。






















あいつは寂しがりやだろ。
少しは気づけよ。

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