第68話

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2019/06/17 13:08
オッパは昔から優しかった。

ハナのお兄ちゃんで、家に泊まるときはいつも私とハナをお世話してくれた。

最初は「何この人うざみの極み」とか思ってたけど、((

家出したときに満面の笑みで迎えてくれるオッパが好きだった。

まあ、迎えてくれると言ってもいつもではなかったか。

だって、オッパはハナの本当のお兄ちゃんじゃないから。

ハナが一人暮らしを始めたときに、なぜかシェアハウスをすることになったんだと。

で、キモオタおじさんと一緒になっちゃって玄関先で襲われそうになったとき、

オッパが助けてくれたんだとさ。

それからハナがシェアハウスじゃない一人暮らしを始めたときに、

たまに遊びに来てお世話してくれたそうな。

そこからオッパも隣の部屋に住んで、お兄ちゃんみたくなったらしい。




私の初恋の人だったな。












ソンワン
ソンワン
で、これからどうするの?
あなた

どうするって。

ソンワン
ソンワン
このまま暮らせないでしょ。
あなた

だからって行く宛もないし。

ソンワン
ソンワン
………………うち来る?
あなた

ソニオッパの家とか………。

ソンワン
ソンワン
汚くないよ?
あなた

え、なんで。←

ソンワン
ソンワン
だって掃除好きだもんッッッ♡
あなた

…………………うん、丁重にお断りしとくね。

ソンワン
ソンワン
え、ごめんて。
あなた

いいの?

ソンワン
ソンワン
もち。
あなた

ほんと?邪魔じゃない?

ソンワン
ソンワン
一人暮らしって寂しいし。
あなた

分かった、お世話になる。

ソンワン
ソンワン
そうと決まれば準備だね!
僕も手伝うから何でも言って!
タンスの中身見てあげようか?
あなた

タヒねピョンテめ。

ソンワン
ソンワン
え、やだぁ♡←
あなた

そろそろ消滅させんぞ。

ソンワン
ソンワン
はい、分かりやした。






その頃下では――――――――――――――――――――――――。
グク
グク
ねえ、誰あれ。
ハナ
ハナ
わいのオッパやし。
ゆんぎ
ゆんぎ
上行ったけど。
ハナ
ハナ
あなたのところな。
テテ
テテ
あなたと関係あるの?
ソンワン
ソンワン
まあね、彼氏ってところかな。
ナム
ナム
いやいつからいたの。
ジン
ジン
彼氏?!
ハナ
ハナ
嘘つくなし。
彼氏じゃないだろ。
ジヌ
ジヌ
あ、の………あなたさんは?
ソンワン
ソンワン
あ、この子可愛い。
ジヌ
ジヌ
ビクッ
ハナ
ハナ
手出すな。
ジミン
ジミン
あんなやつ、どーだっていいだろ。
ソンワン
ソンワン
………………………は?
ホビ
ホビ
え、急に声低くなるじゃん。
ソンワン
ソンワン
ハハ、やっぱりアイドルだな。
お前らにとってはあなたなんてそんなもんか。
まあ、いろんな人にチヤホヤされてるお前らは、
あなたの気持ちなんて分かりゃしねーだろ。
ジミン
ジミン
あ"?
ソンワン
ソンワン
さすがだよな、金で売れた奴らは。
ゆんぎ
ゆんぎ
おい、もう一回言ってみろ。
ソンワン
ソンワン
あぁ、いいぞ。
グク
グク
次はその口が消えてると思えよ。
ソンワン
ソンワン
金で売れたお前らはな?







ガチャッ
















???
やめて。

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