結局私は保健室に来た。
誰もいないし、ベッド借りた
放課後やから外でサッカー部や野球部の声が
聞こえたりもする
私はいつの間にか眠りについてた。
「お前なんかいらんわ」
「なんでこんな奴と結婚したんやろ」
「今すぐ俺の前から消えろ」
「動きとろいねん!!!」
「見てるだけで苛立つ…」
「いっそ死んだ方がええやろ」
あー、ウザ。
アイツウザ。
目覚めた。
起きたら保健室の先生が居てものすんごい心配してた
もう薄暗い……というかちょうど部活終わった頃で
運が悪かった。
顔の痣隠すため、マスクを保健室で貰った。
あー、、、早く歩けたら、走れたら…………でも痛くて走れへん。
それはこっちのセリフや
無視し続けて、私は歩く。
まさかの門の前にさっきの先輩
それも無視して歩く。
もう今ホンマにイライラしてるし、
話しかけんで欲しい
後ろから追ってくる。
話聞いてたんかよ。
話しかけんなって、
ここで倒れるわけにもいかん。
家のベッドに倒れ込みたい。早く。
スッ
バシッ
伸びてきた手を振り払った。
︎︎
~北side~
部活前、廊下歩いとったら綺麗な髪色をした女子がお腹押さてて俯いとった。
話しかけると、…………『話しかけんな。』
そればっかり。
顔に痣はあるけど、綺麗な目、綺麗な顔立ち、スラリとしたスタイル。
思わず見惚れとった。
見惚れとったとはいえ、惚れてはないで。
でもなんか見惚れるわ。
何言うても『話しかけんなっ』やったから、俺は、
その場を去ったけど……ホンマに大丈夫なんかな。
そんで今、ばったり会ったけど……顔の痣をマスクで隠しとる。
そこまで大きな痣やなかったから普通に隠れとるけど……痛いやろうな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。