とりあえず飲み物を持って来よう、と思い立ち。
皆さんに聞いてみる事にした。
口々に大丈夫、ありがとう、と言って下さる中。
手を上げる人が1人。
りっくんも加わった言い合いを微笑ましく聞いてから、
動こうとすると。
ふと、落ちて来た沈黙。
静まり返った場で、その被害者が口を開く。
過剰に反応してしまった事を後悔しながら、
慌てて取り繕うけど。
視線が語って居る。『気づいてるよ』と。
よりによって、名前を間違えてしまうなんて。
.........どうなるかと思ったが、余計な心配だったようだ。
この機会に仲良くなれたらなと淡い期待を抱きつつ。
飲み物を机に置いて、話し合いが始まった。
現状を見て頂くと、この一言。
全員揃って、黙り込んでしまう。
完全に行き詰まった状況の中、さとみさんが口を開く。
思わぬ提案。
戸惑う私とるぅとさんとは裏腹に、
ジェルさんは賛成の声を上げる。
あとに続く意見も、概ね賛成が多くて。
私はチラリと、その様子を伺う。
皆の視線も集まる中、ななもりさんが出した答えは。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!