ホテルで朝食を済ませ、朝から色々な場所を観光した私達。
思い思いに盛り上がりながら、あるお店に向かっている。
それは.........。
美味しいジンギスカンが食べられる事でも有名な。
某大手ビール会社のビール園。
私を含む、お酒反対組の4人と。
ころんさんが逃げ出し、3人になったお酒飲む組。
もう止める事は諦め、4人でテーブルを囲む。
『盛り合わせですー!』
パキンッと割り箸を割る小気味よい音が響いて。
しばし、皆でジンギスカンを楽しんだ。
かなり遅めの昼食が終わった後は、やっぱり予想が的中。
運んであげないと言っていた彼でさえ
さとみさんを支えているのだけど。
扱いが違う方が1人。
ホテルに戻ると。
酔っ払った方はベット、もしくは床に放り投げられて。
グルグルと肩を回す彼とは裏腹に。
絶対に怖がらせては行けない2人に、こっそり怯える。
無言で歌みたの音源を取り出すと、編集を再開した。
りっくんは不満そうだが、今は優先してあげられない。
私にとって、リスナーさんは彼と同じ位。
大切にしたい人だから。
暗示を掛けて逃避せず、コツコツ進めて来た私。
一方それを実践しなかった彼らは。
合宿から帰って来て、やっぱりこうなる。
りっくんも、あまりのピンチに涙目だ。
飲みかけのストロベリーティーを置いて立ち上がりながら。
緩く首を振って、ため息をついた。
__『突然ですが、合宿します。』完
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!