前の話
一覧へ
次の話

第1話

プロローグ
7,752
2019/12/17 11:13
それは、まるで夢のような恋だった。
画面越しで見ているだけだったあなたは
いつの間にかとても近い場所にいて。
誰にも届けられない声を拾って、受け止めてくれた。
お互いが大切な存在になる度に、
お互いで胸を埋める時間が増える度に。
"好き"は募って。
大切な人が隣に居て笑ってくれる幸せも
あなたに出会って初めて知れた。
近づき過ぎた事を人々に指摘されても
止められなかった想い。
もしも、あの時。
私がほんの少しでも近づく事を拒んでいたら。
あなたと出会うことがなかったら。
ー未来は、変わってたのかな。

プリ小説オーディオドラマ