_____水曜日
靴箱を開けるとやはり入っている。
それを見て嘲笑うかの様に。
そして
「侑くん彼女おるらしいよ〜!」
「脅されたんとちゃうの?」
「それがさぁ、侑くん本人が言うたんやて!」
_____『彼女やねん』って!
忽ち噂は広がりに広がって
やっぱり来たか。意地悪5人組。
「ちょっとツラ貸してや」
勿論素直に『うん』と答える。
私の心はもう決まっている。
そして夜な夜な非常に心臓が痛くて私に残された時間
はもう少ないのだと確信した。
前に来た空き教室。
「なぁ、ほんまあんたなんなん?!」
声を荒げ私にそう言った。
「ほんまさっさと死んでやっ!」
静かに呟いた。
「はっ、はぁ?!説教でもするつもりなん?!」
そう言うと、ポカーンっとしていた
「ちょっ、なにゆうてんっ!」
「自殺でもするつもりなんか?」
私は馬鹿でかい声で言うと彼女達はビクッと
肩を跳ねさす
「えっ、ちょっ、ほんまにじさt」
「「えっ?」」
頭を下げ言う
「……ほんまなん…?」
「私らなんも知らんで酷い事……」
「「ほんまごめんなさいっ」」
言わないつもりだったのに……
___彼女の笑顔は私達もびっくりする程綺麗やった。
________________________侑side
昨日「ありがとう」ってどういう意味なんや
モヤモヤしたまま放課後部活をしとる。
もうこの際誰でもええ!!
角名は少し考えて
告白だけじゃあかんっちゅーことか……
角名は真剣な顔をし俺にそう言ったが
まだ俺はその言葉を理解しきれんかった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!