第11話

Time limit.20
2,111
2021/01/27 10:48


_____水曜日





靴箱を開けるとやはり入っている。




それを見て嘲笑うかの様に。


そして



「侑くん彼女おるらしいよ〜!」

「脅されたんとちゃうの?」

「それがさぁ、侑くん本人が言うたんやて!」






_____『彼女やねん』って!






忽ち噂は広がりに広がって



やっぱり来たか。意地悪5人組。






「ちょっとツラ貸してや」


勿論素直に『うん』と答える。










私の心はもう決まっている。


そして夜な夜な非常に心臓が痛くて私に残された時間

はもう少ないのだと確信した。









前に来た空き教室。



「なぁ、ほんまあんたなんなん?!」




声を荒げ私にそう言った。



「ほんまさっさと死んでやっ!」




(なまえ)
あなた
そういう事言ったらダメだよ。


静かに呟いた。





「はっ、はぁ?!説教でもするつもりなん?!」

(なまえ)
あなた
残り多分2週間。


そう言うと、ポカーンっとしていた


(なまえ)
あなた
私の残された時間は2週間ぐらいしか。
いや、もっと少ないのかもしれない


「ちょっ、なにゆうてんっ!」

「自殺でもするつもりなんか?」
(なまえ)
あなた
最後まで聞いて!!



私は馬鹿でかい声で言うと彼女達はビクッと
肩を跳ねさす


(なまえ)
あなた
死ねって言ったよね。もしも、私が本当に死んだら貴方達きっと、後悔するでしょ。それだけは嫌なんだよ。


「えっ、ちょっ、ほんまにじさt」
(なまえ)
あなた
自殺って選択肢が取れるほど私は長生き出来ない。貴方達が言った通り、私病気なんだ。



「「えっ?」」
(なまえ)
あなた
絶対にもう治らない病気。どんだけ足掻いても死しかこの先待ってない。私が生きれるのは約1ヶ月間。その間だけ好きな人との思い出を作りたかった。学校へ行ってみたかった。死ぬ前に手土産貰ってもバチ当たらないでしょ……?
(なまえ)
あなた
お願いします。私は幸せな気持ちであの世に行きたいっ。侑くんと付き合ってる事…どうか許してくれませんか…


頭を下げ言う




「……ほんまなん…?」

「私らなんも知らんで酷い事……」

「「ほんまごめんなさいっ」」






言わないつもりだったのに……

(なまえ)
あなた
私の方こそごめんね。
嫌な思いさせて。
そして、ありがとう!




___彼女あなたの笑顔は私達もびっくりする程綺麗やった。








________________________侑side






昨日「ありがとう」ってどういう意味なんや




モヤモヤしたまま放課後部活をしとる。

角名倫太郎
角名倫太郎
侑何考えてんの。
宮侑
宮侑
え?
角名倫太郎
角名倫太郎
いや、え?じゃなくて



もうこの際誰でもええ!!
宮侑
宮侑
角名!!
もし、好きな人が自分に告白してきたらなんて言う?!
角名倫太郎
角名倫太郎
は?
宮侑
宮侑
いや、は?ちゃうねんっ!
角名倫太郎
角名倫太郎
んー



角名は少し考えて




角名倫太郎
角名倫太郎
何も言わずにキスする
宮侑
宮侑
自分に聞いた俺がアホやった……
角名倫太郎
角名倫太郎
冗談だよ
宮侑
宮侑
いや、角名やったらやりかねん!!
角名倫太郎
角名倫太郎
まぁ、本当のとこ、告白されるだけじゃこの先は?って俺は思うよ。




告白だけじゃあかんっちゅーことか……
角名倫太郎
角名倫太郎
侑、あなたに告白でもしたの?
宮侑
宮侑
はっ、はあぁああ?!
角名倫太郎
角名倫太郎
あなたの気持ち、ちゃんと聞いてからにしなよ。
宮侑
宮侑
いや、あなたの気持ち知っとるし?
角名倫太郎
角名倫太郎
そういう事じゃなくて。んでも、本当にあなたの話は最後までキチンと聞くべき。じゃなきゃ後悔するよ。



角名は真剣な顔をし俺にそう言ったが




まだ俺はその言葉を理解しきれんかった。





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