第9話

Time limit.22
2,134
2021/01/27 04:05


___月曜日.侑side











朝練やから俺らバレー部は朝が早い



けど、俺よりも早く教室に居る彼女。


宮侑
宮侑
?何してるんや?


あなたは窓の外を見ながら、両手を合わせ握り締めてる


宮侑
宮侑



そして風が吹いた瞬間見える彼女の横顔





そして、ハッキリとは見えんかったけど
目からは涙が流れとった。




気まずくなるし、少し時間を見計らい
彼女が席に着いた時に教室の中へ




___ガラガラ
宮侑
宮侑
おはようさん
(なまえ)
あなた
あっ!侑くんおはよおお!!!



先程の彼女はもう居らんかった。


足を左右にユラユラ揺らしてニコニコしてる


宮侑
宮侑
昨日の俺どやった?

俺もいつも通りに接した
(なまえ)
あなた
カッコよかった!そして侑くんのポジションセッターって言うんだっけ?


俺のポジションを覚えてくれとるのが嬉しい。





ん?俺今嬉しい思うた?


(なまえ)
あなた
セッターって神様みたいでいいよね!
宮侑
宮侑
か、神様?!




なんで神様なんや……?


もっと他にあるやろ?!
(なまえ)
あなた
侑くんは神様で誰にでも平等に分け与えるみたいな……さ!!いいなぁ、バレーって。セッターっていいなぁ。憧れる
宮侑
宮侑
べ、べた褒めやなぁ



そこまで言われたら流石の俺やって照れる


(なまえ)
あなた
侑くんとも明後日で恋人終わりか……
宮侑
宮侑
え?
(なまえ)
あなた
え?






シーンとなる空気


(なまえ)
あなた
1週間って侑くん言ってたから……
宮侑
宮侑
あっ、そうやったな……!



忘れとった……。



今週オフあるし、デート誘おうかと思っとったんに



なんて考えてると
(なまえ)
あなた
寂しい
宮侑
宮侑
ん?



確かに聞こえた彼女の呟き
(なまえ)
あなた
寂しいなぁ〜って。へへっ


あなたの顔を見れば、寂しそうに笑う
宮侑
宮侑
寂……や……ら
(なまえ)
あなた
ん?



___________________________あなたside




彼の言葉が上手く聞き取れない。




宮侑
宮侑
寂しいんやったら俺ともうちょい付き合えや!!!!
(なまえ)
あなた
へっ?




てか、なんでキレ気味?!



宮侑
宮侑
今週の土曜日オフやしデートな
(なまえ)
あなた
デ、デートおおぉお?!



ビックリしすぎて大声出しちゃったッッ
宮侑
宮侑
なッッ、喧しッッ!

グッと私の口元に侑くんの手。
そして私の唇が触れる

宮侑
宮侑
サムと角名にバレたら絶対付いてくるやろっ!
(なまえ)
あなた
ん!



喋れない私はうんっと言う代わりに「ん!」と答える



頷くと侑くんの手が離れる

宮侑
宮侑
内緒にしとくんやで?
(なまえ)
あなた
ふふっ、内緒話初めて!


笑うと彼も笑った
宮侑
宮侑
そんなん女子やったら沢山するやろ〜?



なんて言いながら




(なまえ)
あなた
じゃー、私は普通じゃないのかも!
宮侑
宮侑
変わった女やなって前から思っとったわ!
(なまえ)
あなた
それ、貶してませんか?




そんな会話をして、侑くんは「やばっ!」と言って

体育館へ行った。










今日は体調がいいらしい。


心臓も正常。

具合も悪くはならない。









そして




「なぁ。ちょっとええか?」



(なまえ)
あなた
わ、私ですか?


「そうや。あんたや」


昼休み、全く知らない女の子5人に呼び出された







人気のない使われていない教室。

(なまえ)
あなた
え、えっと、なんですか?


「あんた宮ツインズとエラい仲良しよな」
(なまえ)
あなた
そうですね!仲良いです



それがどうしたと言うのだ。



「学校1年も休んでてひょっこり来たかと思えばなんやねん。」
(なまえ)
あなた
え?


「侑くん、治くんと仲良うすんのやめてや」
(なまえ)
あなた
なんで?


「なんでって頭湧いてんのちゃう?」

「私らやって仲良うなりたいんやで?!」

「なのに自分はなんやねん!」
(なまえ)
あなた
仲良くなりたいならなればいいのでは?



ド正論を並べると




「ッ!!生意気やねんっ!!」


ドンッ




思いっきり突き飛ばされ


「あんた病気なんやろ?」


(なまえ)
あなた
ッ……


「なんの病気か知らへんけどさっさと消えろや」

「どうせ精神病とかやろw」

「それともあれか?同情して貰ったんとちゃう?w」








「不登校は一生不登校でいろや。」





なんも知らないくせに。




____ガラガラ


『何やっとるん』




「えっ?!いやっ…これはっ……!」





(なまえ)
あなた
北さん……
北信介
北信介
寄って集って。なんや、いじめか?


「ちゃ、ちゃいますっ!!」

「行こやっ…」




そう言って
女の子達は教室から逃げるように出て行こうとする


北信介
北信介
あなたは侑達の大事な友達やしな〜。
話さんなあかんわ



なんて北さんは大きい声で言うと



女の子達は涙を浮かべて私を睨み付け出ていった




北信介
北信介
立てるか?


スっと私に手を差し伸べてくれた

その手を掴み




(なまえ)
あなた
デジャヴ感凄いですね!

なんて笑うと






北信介
北信介
あんま無理して笑わんでええんやで。
話聞く事しか出来んけど、話したくなったらいつでも話してや。



この言葉は私の心に深く突き刺さった




そして、北さんの言い方はあの女の子達の言った
言葉を聞いていたんだろうなと確信した。












放課後はいつもの様に体育館へ行き
治と倫太郎に絡まれながらも

楽しく見学をした。







そして明日から虐められるなんて思いもしなかった




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