第28話

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2021/02/06 22:00


_____土曜日





起きたら4日も経っていた…



医者は「奇跡」だと私に言った


けれど、もう分かる。






私は多分、今日か明日で死んでしまう。


良く同じ病気を抱えていた海外の子が言っていた


「死ぬ前って不思議と分かるんだ。私は多分もう残り少ない。だから自由に生きて後悔ないようにする!!」





そして、この子はその2日後に亡くなった


私は怖くて、泣いたっけ…。





けど、もう死ぬって分かってしまえば、怖くない


私も後悔ないように…自由に過ごしたい

好きな事して、好きな物食べて、好きな人と








皆と自由に遊びたい……




(なまえ)
あなた
お母さん。


お母さん『ん?どうしたの?』

(なまえ)
あなた
私、自由を選んでいい?




そう言うとお母さんは、私の手を取り




お母さん『ダメなんて言うわけないじゃない。』



お母さんはコツンとおデコをくっ付けて







___『あなた、貴方はもう自由よ…』


そう言って静かに涙を流した。












私は着替えて、お母さんにお化粧と髪を結ってもらい


準備が終わった頃




____コンコンッ




お母さん『お迎えが来たわね!』

















_____『行ってらっしゃい!』





これがお母さんからの最後の行ってらっしゃい。



そして





(なまえ)
あなた
行ってきます!


最後の行ってきます。






侑達は私を見て驚いていた。




めちゃくちゃ心配された。




侑が私を抱き締めると皆も抱き締めてきた











本当に本当に最後の最後まで幸せをありがとう。





宮侑
宮侑
あなた、プリクラ撮ろうや!
(なまえ)
あなた
うん!!



初めて撮るプリクラは


銀島結
銀島結
おいっ!狭いわっ!!
宮侑
宮侑
身長高過ぎて見切れるんやから
しゃーないやろ!!
角名倫太郎
角名倫太郎
あなた、大丈夫?こっちおいで。
宮治
宮治
角名ー!!!抜け駆け禁止や!
宮侑
宮侑
せやで!あなたはこっちや!
(なまえ)
あなた
おわっ…!





カシャッ








皆ギューギューで狭くて暑くてでも、楽しかった




宮侑
宮侑
うわっ、引き寄せた時の顔めっちゃ
可愛ええなあ〜
(なまえ)
あなた
ちょっ、見ないで!!
宮治
宮治
うわ、ほんまやっ…
ツムずるいけど今回は許したる




皆して、私の顔を見てニヤニヤする

角名倫太郎
角名倫太郎
スマホケースに貼っとこ
(なまえ)
あなた
えっ?!
宮侑
宮侑
おぉ✨それええな!俺も!



みんな貼るなら私も……





隠れてスマホケースに貼ってみた。

















宮治
宮治
ここのご飯美味いんやで!


ご飯屋さん。

パスタや、ハンバーグ。洋食メインの店


(なまえ)
あなた
わぁっ!美味しそうっ
宮治
宮治
これオススメや!


オムバーグ?


(なまえ)
あなた
オムライスとハンバーグなんて贅沢ッ!
宮治
宮治
せやろ?✨



オムバーグにした。







「お待たせ致しました〜!」


見本以上に美味しそうで……




(なまえ)
あなた
頂きますっ!!



パクッ




(なまえ)
あなた
あっふっ…
宮侑
宮侑
ははっ、ゆっくり食べなや〜?


アッツアツなのに口に頬張る私を見て
侑はそう言った


みんな美味しそうに食べている顔は幸せそうで
皆がずっと幸せに暮らせますようにと
心の中で願った。














時間はあっとゆう間にあたりは暗くなっていて







(なまえ)
あなた
みんな本当にありがとう!
しかも病院まで送ってくれて…!
宮侑
宮侑
そんなん当たり前やろ?
ほな、また明日も来るから。



頭をポンポンっと触り、皆は背中を向けて歩き出す




















"明日" 私には来るだろうか……。




そう思いながら病院の中へ





____パシッ










へ?




腕を掴まれ、抱き締められた。





宮侑
宮侑
言い忘れとったわ…。
あなた、好きやでッ。



震えた声で言う侑。



前までは重く聞こえたその言葉。






でも、私ももう我慢なんて出来なくて。


(なまえ)
あなた
侑、私も好きっ。大好きっ。
宮侑
宮侑
知っとるわっ…。あなたは俺んの彼女や
死んでも、ずっと……ずーっと…ッ…
(なまえ)
あなた
明日も、明後日も、ずっと待ってる…
だから春高カッコイイ姿見せてねっ!







____チュッ







優しく触れ合う程度のキス。







どうか、貴方が真っ直ぐ前を向いて
歩いて行けますように。






ずっと貴方の1番傍で見守っています。




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