第16話

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2021/01/31 13:46


____月曜日







今日は遅刻せずに学校へ着いた



宮治
宮治
お、あなた〜おはようさーん!


手を振ってくれる治

(なまえ)
あなた
おはよー!
銀島結
銀島結
遅刻せんかったんやな!
(なまえ)
あなた
流石に遅刻し過ぎてもね?
角名倫太郎
角名倫太郎
あっ、そのストラップ…





ん?


(なまえ)
あなた
クラゲ?
宮治
宮治
あ"ぁあぁあぁぁ!!!!!
(なまえ)
あなた
なっ、なに?!


私のクラゲのストラップを見て治は大声を出した




『嫉妬なんて見苦しいで!』


宮治
宮治
おい!ツム!!!!昨日どっか行った思うたらあなたとデートやったんか!
宮侑
宮侑
カップルなんやし当たり前やろ?



侑くんのエナメルバッグを見れば

青いクラゲが付いていて

宮侑
宮侑
お揃いやもんな〜?



なんて……。



本当にカッコよすぎる。





と思っていると

北信介
北信介
あなた。おはようさん。
(なまえ)
あなた
あ、北さん!おはようございます!


北さんから挨拶をされて。



それ以上会話がないと思っていた。







北信介
北信介
あなた昨日病院おったやろ?
(なまえ)
あなた
えっ。
角名倫太郎
角名倫太郎
(病院…)
宮侑
宮侑
え?!そうなん?!
北信介
北信介
丁度ばあちゃんと病院行ってたんよ。
看護師さんがあなたの名前呼んだ時入れ違いで




昨日、病院に北さんが居たの…?






北信介
北信介
あなた。なんか重い病気抱えてるんか?
(なまえ)
あなた
いやっ、そんな事…
北信介
北信介
診察ファイルぎょうさん持っとったやろ
宮侑
宮侑
え?何の話や…?




倫太郎以外凄い眼差しで見てくる…


(なまえ)
あなた
あのっ、昔から体が弱くて…。
昨日はたまたま定期検査でして!
だから沢山診察したんです!



安心した様な顔をした侑くん、治、結。



けど、北さんだけは

北信介
北信介
言いたない事、1つや2つあるよな。
無理に聞いてすまんかった。






北さんは無駄に勘がいい。

















放課後。




久しぶりに体育館へ足を運んだ






「宮先輩ー!!!!!」



「侑くうううううん!!!」





賑やかな女子の声。


改めて思う。




私は凄い人と両想いになってしまったんだと。




控え目に後ろ側で見ていると




「うわ、噂の彼女さんやん。」








あ〜、見に来ただけで陰口を叩かれるのか。

そう考えていると



「ほんまやっ、顔小さっ」

「ほんまそれ!スタイルもええしな!」









……あれ?

思ってたのと違う…






すると
宮侑
宮侑
あなた!!そんな後ろやと見えんやろ!
俺のカッコええ姿見せてるから中入り!



はっ、恥ずかし過ぎるッッ!!!!


周りの女子達は「どうぞ!」と道を開けてくれた





別に良かったのに…ここでもっ!






「彼女だけに向ける笑顔見てもうたッ!」

「彼女さんおおきにぃ!!」






いやいや、感謝される事じゃない……


宮侑
宮侑
どや!特等席やろ?


嬉しそうに笑っている彼。







そして練習が始まれば、真剣な顔で。






侑くんの手は神様の手だよ。


誰にもこの先負けないだろう。

素人の私から見ても彼は本当に上手で誰よりも
輝いていた。







気付けば練習が終わるまで見続けてしまった…


(なまえ)
あなた
侑くん!私帰るね!バイバッ
宮侑
宮侑
1人で帰らす訳ないやろ?
正門で待っとき











素直に正門で待つ事5分
宮侑
宮侑
ちゃんと待ってたんや
(なまえ)
あなた
待っててって言ったの侑くんでしょ?
宮侑
宮侑
あなたはお利口さんやなぁ



撫でてくれる手は大きかった。








他愛も無い話をしていると私の家はあと数分で着いてしまう所まで来た


(なまえ)
あなた
もう少しで私の家!
宮侑
宮侑
わりと家近くだったんやな
(なまえ)
あなた
え?そうなの?
宮侑
宮侑
おん。ここから20分ぐらいやで
(なまえ)
あなた
いや、近いとは言わない気が…
(なまえ)
あなた
侑くん、もうここでいいよ!
宮侑
宮侑
なぁ。
(なまえ)
あなた
ん?


侑くんは立ち止まり、私は侑くんの方を振り向く
宮侑
宮侑
そろそろ侑って呼んでや。
(なまえ)
あなた
え?
宮侑
宮侑
俺だけやし……呼び捨てされてへんの。


ムスッとした顔はどうしようも無く可愛くて



侑くんに…いや、侑に近付いて


(なまえ)
あなた
侑……好きだよっ



照れ笑いをしながらも頑張って言ってみた





















______チュッ
















(なまえ)
あなた
ッッ?!
宮侑
宮侑
自分が悪いんやで?
(なまえ)
あなた
えっ、えっ?!今キスッ……した?
宮侑
宮侑
なんやねん。足りんかったん?
(なまえ)
あなた
え、やっ、違うくて……不意打ち過ぎて…
宮侑
宮侑
ふっ、んならもっかいしとくか?
(なまえ)
あなた
し、心臓もちませんっ!!!




意地悪な顔をして侑は「ほな、また明日な」


って手を振りながら言ってくる。















君の笑顔を見れるのはあとどれぐらい残されて
いますか?



君に触れられる時間は?

君の隣に居れる時間……




寂しいっ……








グイッ




(なまえ)
あなた
へっ……?
宮侑
宮侑
そんな寂しそうな顔見たら戻ってきてしまうやろ。




あぁ……本当に君はズルいよ。







私ね、本当は生きたいんだッ。


君の隣でずっと生きていきたいんだッ……






宮侑
宮侑
あなた。大好きやっ。
(なまえ)
あなた
私も……侑が大好きっ











2度目のキスは涙の味がした。







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