北斗side
今日もダラダラとすぎていくんだろうなって思ってたのに。

今の俺は、全力で走ってる。

なんのために…？不意にそう考えて立ち止まった。

俺が全力で走る理由…。人にあまり干渉しない俺がここまで必死になる理由。それは…




俺の大好きな人を守るためだ。
俺は俺にできる事を全力でするだけ。


改めて気合を入れ直して、荒れた息を整えてまた走り出した。

どのくらい走ったのか分からない。

そう俺は如月カナとか言うわけのわからん人を探して、ここまできた。

そいつが着てる制服の学校は、ここだ、
その証拠に、正門から同じような制服を着た高校生が次々と出てくる。

俺は正門から出てくる生徒に話しかけた。

そう言って、京本から送られた写真を見せた。

ダメだ…人探しって難しい。

こういう時は、噂話しが好きそうな女子の大群に聞くか。
俺、うるさい人たち苦手だけど…あなたのため！

おいおい、会ってすぐのやつにイケメンって
直でいうか？普通

俺は写真を見せた。

なるほど、それが京本ってわけか。

やっと、如月カナの居場所がわかる。


その人たちは思ってたよりも優しく、家まで案内してくれた。

お礼を言って、俺はインターホンを鳴らした。

ピーンポーン

ピーンポーン、ピーンポーン

何回か鳴らしたけど反応がない

こんなんじゃ京本にも、あなたにもいい顔できねぇよ。

いないなら、探すしかない、

そう思って近くを走り回った

探し回って、やっとそれっぽい制服の子を見つけた。
綺麗なストレートの髪の毛。

間違いない。この人だ
俺は息を整えて声をかけた。

如月カナだ、って聞いた瞬間…
あなたの身にあった事を思い出して、怒りが湧いてきた

あなたの名前を聞いて逃げようとするそいつの腕を掴んだ。

そしたら、泣き出したんだ。

は？こいつ馬鹿じゃねーの？

京本と両思いって、勘違いしてんのか？

ピコロン

突然俺のスマホが鳴った。

京本からだ。「無事だった」それだけ送られてきた。

無事って聞いて、やっと俺の理性が戻ってきた。

握ってた腕を離した。

何も言えなくて、悔しそうにしてる如月カナを
置いて、俺は戻った。

帰りながら思った。

それだけを思いながら家に帰った。

こんにちは！いちごです！
DAY13長くなりましたがなんとか終わりました！
次から次の日に行きます！！
どんどん進展させるつもりなのでよろしくお願いします！！


あ、今更なんですけど、
このお話しに出てくる悪い役？な人たちと
同じ名前の方申し訳ないです、🙇‍♀️
パッと頭に思い浮かんだ名前なので、気にしないでください！