朝練にはなんとか間に合い、
あっという間に昼休憩になった
昼ごはんは相談室で食べないといけない
なぜかって?
察してくれ
ショッピ兄だよ
ーーー相談室ーーー
学校なのにショッピ兄って呼んでるの?
って思うかもしれない
私も最初はショッピ先生って呼んでいた
でも、ショッピ兄って呼んでくださいと言われたので
そう呼んでいる
周りのみんなも仲のいい兄弟かなと思っているだろう
凄く悲しそうな顔をしている
何かあったのかな
はい?
と思うかもしれないが
ショッピ兄は私を一人で帰らせてくれない
過保護すぎるから
誘拐とか、痴漢とかあったらいけないから
登下校は必ず一緒だった
これは長くなりそう…
先に食べておくか
お弁当は私が毎朝作っている
ショッピ兄の分と、私の分
大変だけど、ショッピ兄の仕事量を考えると
頑張ろうって気になれる
今日は、サンドイッチだ
朝起きるのが少し忙しかったから
簡単に作れるサンドイッチにしたのだ
何かまだ言いたそうだったが、無視して帰った
久しぶりというか、初めて一人で帰れるから少しウキウキしている
早く下校時間にならないかなぁ
駅前のクレープ食べながら食べたいけど、
寄り道するなって言われたしなぁ
まぁ、バレなきゃいいか
私はこの時、バレなきゃいいやなんて
思わなければ、
駅前のクレープ屋さんに
寄らなければ良かった
まさか、こんなことが起きるなんて
思ってもいなかったから
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。