おにーさん、ショッピにぃは
パパやママと違って、優しい
まぁ、私はパパやママと話したことなんてないんだけど
口を開けると怒られて
ほっぺた叩かれたり、頭や腕を殴ったり、足やお腹を蹴ったり…
これが普通だと思ってた
でも、ショッピにぃと暮らしてわかったよ
あれは普通じゃないって
ショッピにぃは私に普通を教えてくれるんだよね?
でも、ショッピにぃが教えてくれるのは本当に普通なの?
パパやママみたいに叩いたり、殴ったり、蹴ったりはしない
いや、その逆
6:30
私の名前を言い、抱きついてくるのは私と一緒にショッピにぃだ
ちなみに、あなたという名前もショッピにぃがつけてくれた
最初は何を言っているのか分からなかった
ショッピにぃは
可愛い名前だからあなたちゃんにぴったりですよって
そう、笑いかけてくれた
私はその笑顔が大好きだ
これは毎日のルーティンだ
最初は何を言ってるの?
と思ったが、3日も経てば慣れた
これは慣れが必要だと思う
逆に慣れない人いるのか?
7:00
30分抱きつかれて、朝ごはんを食べる
朝はパンらしい
ちなみに朝ごはんは一緒に作る
私は目玉焼きを作る
ショッピにぃは温かいココアを作ってくれる
熱すぎない丁度いい温度のココア
これを飲まないと1日が始まると思えない
とっても甘くて、美味しい
今日の朝ごはんのメニューは
・食パン(5枚切り)
・目玉焼き
・焼いたハム
・ヨーグルト
・サラダ
・ココア
ハムはショッピにぃが焼いてくれた
朝ごはんはテレビでニュースを見ながら食べる
テレビには
「〇〇〇〇〇〇〇を〇〇で〇〇」
と漢字で書かれていて分からない
ショッピにぃが少し片言になった気がする
嘘をついているような、
何かを隠しているような
そんな感じだ
私は少し、
感が良すぎる子なのかもしれない
ーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーー
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!