モトキside
今日、あなたの態度が冷たい
いやもともとそんなに甘えたな方ではないのだけど
せっかくのおうちデートなのにこれじゃテンション上がんないなぁ
なんか顔怖いよ…
あなたが舌打ちするなんて…
俺なんかしたかな…
すると、あなたが立ち上がったと思ったらよろけて倒れそうになる
俺は慌ててあなたの腕を掴み、抱きしめた
そう言いながら下腹部をおさえるあなた
この様子はもしかして…
だから今日一日不機嫌そうだったのか
俺はあなたを横抱きして、ベッドに連れて行った
辛いなら言えば良いのに…
俺は急いで近くの薬局に行き、必要なものを買って家まで走った
家に着くとベッドからすすり泣く声が聞こえた
ベッドを覗くとあなたがベッドの上に体育座りして泣いていた
あなたはそう言って手を握ってきた
そういうとあなたは嬉しそうに笑った
その日は一日中、あなたの看病をした
あ、ちなみにその間あまりにもあなたが甘えたなものだから、俺の理性がぶっ壊れかけてたことはあなたには内緒だよ?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!