モトキside
放課後、風邪を引いて休んでいるマサイのために学校のプリントを持って家に行く
チャイムを鳴らすと、マサイのお母さんが出てきた
俺は家に上がり、マサイの部屋に行く
部屋に入ると、マサイはベッドですやすや寝ていた
普段はかっこいいのに、寝顔はとっても可愛いなぁ
二人の時、いつも俺が恥ずかしくてマサイからキスをしてもらってるから、今キスしてみようかな
俺は少しドキドキしながらマサイに顔を近づけ、キスをした
突然体を抱きしめられてベッドに押し倒される
マサイがもう一度キスをしようとしてくるから、俺は目を瞑った
するとマサイは口にではなく、額にキスをした
わかってる、だけど。。。
俺はマサイの顔を引き寄せて深い方のキスをした
何度もマサイとしようとなったけど、いつも直前で俺が怖くなってしまってしたことがなかった
その度にマサイは大丈夫だよって言ってくれるけど、本当はすごく辛いはずだ
それが申し訳なかった
自分のせいでマサイに我慢させてる自分が許せなかった
こうやって待たせてる間に可愛い女の子にとられたらと、不安でしかなかった
マサイはそう言って俺の頭を撫でる
俺はその言葉が嬉しくてつい泣いてしまった
しばらくずっと2人で抱きしめ合った
次の日、風邪が移って学校を休むことになるのはまた別の話
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!