マサイside
今日はシルクと2人でゲーセンに来た
前に撮影した時に来てからシルクがハマって、一緒に行くことになった
まぁ一応デートなんだけど…///
ずっと会えてなかったから、少し寂しかったんだよなぁ
シルクが指差す先には小さなクマのぬいぐるみがいくつか入っているクレーンゲームがあった
そう言ってシルクはいきなりクレーンゲームに500円を入れてプレイし始めた
シルクは急に真顔になり、真剣にクレーンゲームと向き合った
でもやはりそう簡単に取れるものではなく、30分経った今でも取れる気配はない
ぬいぐるみを取るまで、シルクはここから動く気はないようだ
俺はもっと他の台見たいし、もっとシルクと色んなことしたいのにな…
俺は黙ってシルクから離れ、他の台を見に行った
せっかくのデートなのに、なんでシルクは俺のこと無視すんだよ
ぼーっと他の台を見ていると、突然男の人に話しかけられた
男と俺の間にシルクが入り、そう言った
男はシルクの眼力に負けて、どこかに行ってしまった
そう言ってシルクは青いクマのぬいぐるみをバックから取り出し、俺に渡した
シルクはバックから、赤いクマのぬいぐるみを取り出した
なんでわかったんだよ、こいつエスパーか?
シルクは俺のためにこれを…
ほんとにシルクは優しい奴だなぁ
こんな人が俺の恋人なんて、もったいないくらいだよ
俺はシルクを抱きしめた
あの日取ったぬいぐるみは、2つ一緒に置かれている
今の俺たちのように
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。