ダーマside
朝、目を覚ますとモトキに抱きしめられていた
そういえばゲームしながらモトキが寝落ちしたんだっけな…
じっとモトキを見ていると、モトキの目がゆっくりと開いた
モトキは急に大声で叫び、布団から飛び出た
ノーリアクションの異名を持つ奴がこんな風に叫ぶとは…w
モトキはそう言うと、寝室から出ていった
俺はまだ眠気が残っていたため、モトキを待つ間、二度寝することにした
モトキに体を揺さぶられて、目が覚める
まだ少し眠い体を無理やり起こし、モトキに手を引かれてリビングに行くと…
リビングは華やかに飾られていて、テーブルには沢山の料理が並べられていた
スマホのカレンダーを見ると、2月25日と表示されていた
モトキに催促されて、席につき、おかずを一口食べる
その後、2人で仲良くご飯を食べ、ケーキも食べた
ケーキもモトキが作ったもので、俺のために頑張って練習したらしい
ありがとうって言ったら、別にって言って照れるもんだから可愛すぎて抱きついた
んで、今はこたつに入って2人でくつろいでいる
モトキはそう言うと、申し訳なさそうに俯いた
こんなに用意してくれて、寧ろ貰いすぎてるくらいなのに、こいつはほんとに真面目な奴だな
ここまで言ってもモトキは納得しないようだ
…あ、それなら
俺はこたつから出て、寝室に向かう
そして、ベッド脇の棚から小さな箱を取り出す
ほんとはこれ、モトキ誕生日に渡す予定だったんだけどなw
なんて思いながらモトキの所に戻る
俺はモトキに箱を差し出し、箱を開ける
中には指輪が2つ煌めいていた
涙目で俺を見つめてくるモトキ
俺なんて、モトキの相手が俺で良いのか不安だよ
それでもやっぱり、俺はこの先もずっとお前といたいって思うんだよ
これって、OKってことだよな?
俺は喜びのあまりモトキに抱きついた
こんな幸せな誕生日は、生まれて初めてだ
-------------キリトリ-----------
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。