マサイside
授業終了のチャイムが鳴り響く
お昼休みになり、周りの奴らは机をくっつけてお弁当を広げ始めたり売店に行ったりする奴がいた
俺も売店に行ってパンを買いに行こうと立ち上がった
同級生で、俺の可愛い嫁であるモトキがお弁当箱を持って俺に声をかけてきた
あー今日もかわいい((((
モトキは俺の服の袖を引っ張って、俺を屋上に連れて行った
そう言ってモトキは持っていたお弁当箱を差し出した
モトキが弁当作ってくれるとか最高すぎるでしょ!
え、夢じゃないよな!?
実はベッドで寝てるだけとかないよな!?
俺は座ってお弁当を広げた
二段弁当で、中にはおにぎりとおかずが入っていた
おかずは俺の好きなものばかり
あーもう好き()
俺は卵焼きを一口食べる
あれ、モトキは弁当食べないのか?
もしかして、俺の分作ったから自分の分ないとか…?
なんて言って笑うモトキ
俺は申し訳なくてモトキに卵焼きを差し出した
モトキは少し恥ずかしそうに卵焼きを食べた
モトキは少し頬を赤く染め、また笑った
俺はこいつの笑顔が好きだ
喜んでる時、楽しい時、照れてる時
どんな笑顔も大好きで、俺はあっという間に心を奪われたんだ
俺はモトキの頬に手を添え、そっとキスをした
そう言って俺たちは指を絡めて、ぎゅっと手を握った
俺はお弁当を食べ終え、昼休み終了のチャイムが鳴るまでモトキに何度もキスをした
数年経って、大人になった今でも俺の左手にはモトキの右手が握られている
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。