ウチもすぐに飛び出して、彼の後を追った。
彼は凄まじい威力のパンチを仮想ヴィランに打ち、、
仮想ヴィランを倒したと同時に受け身どころか腕や足すら動かそうとしーひん。
いや…動かせへん……??
───ガシッ…
ウチは彼を抱き、どう着地しようか考える。
あんな高い位置にまでこの足で飛べる…すごいな。
でもこれ…ちょっと傷つきすぎとちゃう??
あのビル、ガラス貼ってへん。ならあの壁に行こかな
そっから、徐々にスピード落とし_____
あ、茶髪の子!!!
あの子たしかなんか浮かせてた!!
触ったもんを浮かせとったな!!!!
茶髪の子と目が合い、彼女と力…って言ったらなんかヒーローっぽいな…wいや、ヒーロー志望やけどw
とりま、力を合わせた。
─── パチンッ……ブワッ。
お、浮いた。
茶髪の子が指を合わせ「解除」と言い、地面にしっかり着地。
そんで緑髪の彼は丁寧に下ろした。
思っきり吐きよった。
プレゼント・マイク《試験、終了ーーーーー!!!》
1ポイント……??こいつ、まだポイント………
あれ、気絶??
それにしてもほんま酷い怪我やな。
こんななるもんなん?
その後はリカバリーガールが来て、緑髪の子は治癒で何とか戻った。
──── 約1週間後。
家でのんびりとウチの大好きなヒーローをスマホで見てると部屋にオカンが来た。
そんなごく普通の会話をしながら封筒を開けると……。
─── ギュゥゥゥ
無事、合格。
─雄英高等学校─
春から一人暮らし。大阪から通うとか無理で許可を取った。
一人暮らしがこんなはよォ出来るとか思ってもなかったからむっちゃ自由になれた感じがしてちょっと嬉しい。
A組のドアは開いてて、何やら話し込んどった。
ウチは茶髪の子の隣にスッと並んで声をかけた。
ほっぺモチモチ〜、かわえぇぇ〜。
なんて思いながら緑髪の子を見つめる。
う〜ん。あんな“個性”あったんになんでこんな怯えるん?
緊張から?いやそれでこんなガチガチになるもんなん?
ただの性格の問題??
─── ヂュッ!!
と、寝袋に入って、飲むゼリーを吸ってる男がおった。
え、不審者やん
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。