ナンヒさんは買い物袋から飴が入った袋を取り出して、ジミンに見せた
飴
それを見た瞬間、心臓が凍るかと思った
ジミンがいつも持っていた飴は、ナンヒさんから貰ってたの?
はぁ、どうしよ
ジミンはナンヒさんが好きなんじゃないかって、そう思っちゃう
ジミンが好きなのは私
そう言い聞かせようとするものの
ふと、ほんとに私なの?と、疑問が浮かび上がってきてしまう
そういえば "好き" とは言われてない
"付き合って" と言われただけ
いや、でも好きでもないのにそんなこと言い出さないよね?
好きでもないのに付き合うなんて
あ、"恋人ごっこ"
好きでもないのに私と付き合ってたんだ
いや、でも、キスしてくれたし
飴の味のキス
あのキスは、ナンヒさんを想って……?
やだ、泣きそう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。