ジミンはソアちゃんと手を引いて、立ち去って行った
私は呆然と立ちすくんでいて、頭の中ではソアちゃんの言葉がグルグルと巡る
私がジミンを振ったって
なんで…? どうして…?
そんな疑問しか浮かんでこない
ジミンがソアちゃんにそう言ったのかな、?
だとしたら何のために?
______ソアちゃんの気を引きたいから
嫌な結論が頭に浮かんだ
ジミンってそんなやつだっけ…?
そんなやつなわけない
わかっていても、心の中のモヤモヤした感覚は膨らむばっかり
後ろから声をかけられてポンっと肩を叩かれる
振り向けば、じんオッパがヘラヘラ笑っていた私の後ろに立っていた
いつの間にかオッパに一部始終をみられてたらしい
ストレートな言葉に、不安が増す
ここでフォローをいれたりしないのがオッパらしい
それだけ言い残して廊下を走った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!