第150話

🥀
1,994
2021/04/02 00:04
鼻の奥がつんっとなんて、目の周りがズキっとする






ジン
ジン
あなたちゃん、どーしたの?



ちょっとおどけたような口調で私に尋ねてきた










でも、その口調とは裏腹に、その表情は真面目だった





あなた

……っ、じんオッパ……私、もうダメだよ……




気がつけば、私はこらえきれずオッパにすべてを話していた










私の話。聞き終えたオッパは、慰めの言葉や優しい言葉をかけてくれるわけでもなく










なぜだか、





ジン
ジン
よし!早退するぞ!





と、嬉々ききとしてそんなことを言い出した









オッパは私を連れて職員室へと向かう







ジン
ジン
3年のイ・あなたさんが具合悪そうなんで、自宅に送ってきます




と、真面目な顔と声を作りながらそんなことを言い、私のクラスの担任の許可を得るとすぐに学校を出た









オッパの車に乗ると、家とは全く逆方向の方に車が走り出した






あなた

ねぇ、どこいくの?





今は遊びたい気分でもない










できれば家に帰してほしいし、1人にしてほしい









なのに




ジン
ジン
内緒〜♪



と、いつも通りのふざけた口調で返事をした










しばらくすると、運転するのが飽きてきたのか





ジン
ジン
なんか、面白い話ない?




と話を振ってきた










普通この状況では、じんオッパのほうが面白い話をして私を笑わせてくれるんじゃないの?










空気を読めとは、まさにこのことだ










とりあえず、適当な話を持ち出してみた





あなた

そういえば、ナムさん今度プロポーズするらしいね

ジン
ジン
……





なぜかオッパのほうが急に黙ってしまった










そして、しばらくの間の後に、車がいきなり急停止する




ジン
ジン
はっ?……ちょっ、えぇぇっ!?マジ!?ナムジュナ結婚すんの!?!?




マジ!?って……ㅋ

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