教室のドアからひょこっと顔を出したぐぅちゃんがいた
にっこり笑いながらユナを後ろからギュッと抱きしめた
その光景に私とジミンは唖然となる
そんな言い合いが私達の前で繰り広げられていた
なんだ、ぐぅちゃんは元からユナに気があったんじゃんㅎ
と、ユナがぐぅちゃんの腕から解放されようと暴れながらそう言うと
相変わらずニコニコしているぐぅちゃんは、次の瞬間、とんでもないことをサラッと口にしたのだった
あんなことや……こんなこと……
えぇっ!?!?
隣のジミンも目を見開いている
ユナは焦ったように私たちに向かってそう叫んだ
結局、詳しい話は聞けないまま、ユナがぐぅちゃんに連れていかれ、教室の中は再び2人だけになった
私も"恋人ごっこ"という秘密を持ってたけど、ユナもぐぅちゃんも、みんな信じられないような秘密を抱えてたのか……
だとすると、私の秘密なんて大したこと無かったのかも……と、そんな風に思えてしまう
ぐっ、、かっ、かっこいい……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。