第163話

🥀
2,026
2021/04/05 12:04
私の声にジミンが立ち止まって、こっちを振り向いた









あなた

私は……ジミンの恋人でいたいです……





涙に詰まって声が震えて、そう言葉にするのが精一杯だった









しばらくの沈黙の後










ジミン
ジミン
俺も、あなたの恋人でいたいです




そう言いながらゆっくり歩いてきて、私の目の前にたった









そして










ジミン
ジミン
あなた。俺と、恋人になってください











私の大好きなその優しい笑顔でそう言ってくれた









ジミンの言葉にいっぱい頷いて答えると










ジミンに抱きしめられていた










ジミン
ジミン
あなた、好きだよ











優しい体温










甘い言葉










溶けてしまいそうなほど










嬉しくて










幸せで










気がつけば、私の頬には流れる涙があった







ジミン
ジミン
あぁもう、泣くなって〜ㅎ


笑いながらジミンが私の頭を撫でる


あなた

だっ……てっ、



涙のせいで上手く言葉が出ない私を見てもっと笑うジミン


ジミン
ジミン
あなたは、泣き虫だよな。普通ならここで、 "もう一生、泣かせない" とか言うべきなんだろうけど、あなたの泣くツボよく分かんないから、そんな不確かな約束はできないやㅋㅋ
ジミン
ジミン
だから、とりあえずこれから先、俺があなたを慰めるから……


















そう言って私のおでこに、まるで約束の誓いのように、そっとキスをした


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